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日常生活で感じるQ&A

父は、雨が降る前になると腰が痛くなるそうで、母は、雨の日に頭が痛いそうです。なぜ天気によって頭痛や腰痛がひどくなるのですか?

私たちの体は昔から天気と関係すると言われてきました。その理由は自律神経や血管の透過性、炎症が関係しているんです。

気象病で多く見られる疾患には頭痛、脳出血、気管支ぜんそく、心筋梗塞、心筋症、リウマチ、関節痛、神経痛、うつ病、不眠、倦怠感、夫婦げんかなどがあります。

1)自律神経への影響

2)身体へのストレス

3)前線や低気圧の接近による減圧(気圧低下により血管の透過性や炎症反応が強くなる)

が原因です。

特に、前日から最高気温が5度以上低下すると注意が必要と言われています。

気温の低下では、血圧が不安定になり症状が出やすくなります。

気圧の低下では、体にかかる圧力が低下することで血液中の水分が細胞に移行してむくみ、痛み物質であるヒスタミン・ブラジキニンや炎症物質のプロスタグランジンなどの濃度があがって関節痛や神経痛が起こります。また頭痛は、体にかかる圧力が低下すると副鼻腔にかかる圧力が低下するので頭がいたくなります。

先日、会社の健診結果で高血圧とコレステロールが高いと指摘されました。血圧の薬は一生飲み続けなければならないという話を聞くので不安です。今後、一生薬を飲むことになるのでしょうか?

血圧は血液量、血管の硬さ、血液の流れの速さで決まります。

年齢が上がってくると血管が硬くなるので、血圧は少しずつ上がってくるのです。

しかし、水分バランスが悪かったり、食事の偏りも大きな原因になります。

日本人の7割型は生活の見直しをすると高血圧が治るという研究もあります。

生活の見直しをすると、血圧の薬は服用しなくても良くなりますよ。

80歳の母ですが、最近物忘れが多く認知症が心配です。まだ日常生活に支障をきたすことはないのですが、このまま認知症状が進んでしまう前に診てもらったほうが良いでしょうか?病院に受診するタイミングを教えてください。

年齢による老化か認知症なのかの判断は難しいところで、我々でもどっちかわからない場合、グレーゾーンなどと言っています。

一つの判断の目安は、ご自身が物忘れを認識しているかどうかを見てみるといいでしょう。病的だと自分が病気かどうかもわからないことが多いです。

今、75歳で一人暮らしをしていますが、財布や鍵を置いた場所を忘れてしまい、時々自分で 困ることがあります。これは、最近よく聞くアルツハイマー病ですか?

日常生活で物忘れをするというのは多くありますね。脳細胞は年々数が減ってきますし神経同士の連絡も悪くなってくるので、忘れっぽくなるのは当然のことです。しかし、忘れっぽいというのを自覚できているので、年齢による物忘れと考えても良いと思います。
認知症は日常生活に支障が出ていること、そしてそれを自覚していないことが診断で重要です。子供は記憶力に優れていると言いますよね。でも、忘れるのも実は、早いんですよ。

お母さんに頼まれた事をすぐ忘れてしまうでしょう?
しかし皆さまは子供が認知症だなんて思わないでしょう。忘れたことに対してご自身でショックを受けて思い込んでしまい病気を作ってしまう恐れもあります。

うちのお母さんは35歳です。最近忙しいと言っていますが、夜眠れなくて 困っているらしいのです。何か薬はありますか?

お母さんの不眠は心配ですね。人間はストレスなどで眠れなくなってしまいます。
睡眠をとるだけなら、睡眠薬を使います。考え事をして眠れないときは安定剤を使用します。
どちらに当てはまりますか?不眠症でも寝付きの悪いものと途中で起きてしまうものもあります。一度医者に相談してみると良いですよ。

高血圧、高コレステロールで薬を飲んでいます。 何種類も飲まなくてはならないので、なんとか減らしたいと思っていますが、 何かアドバイスをいただけませんか?

高血圧の薬は何種類も出ていますが、今第一選択になっているのはARBもしくはカルシウム拮抗薬という種類の薬です。
この2種類を飲んでいる人はかなり多くおられると思いますが、この4月これらの薬が一緒になった合剤というのが発売されました。
またカルシウム拮抗薬とコレステロールの薬の合剤も発売されています。
しかし、新しい薬なので1年間は2週間処方しか出来ないのです。 本格的に拡がってくるのは来年の4月以降になりますね。

おじいちゃんは55歳ですが、最近一緒に歩いていても、僕についてこれなくなりました。 歩幅が狭くなったと言いいます。おじいちゃんは病気なんでしょうか?

年齢と症状から考えるとパーキンソン病が考えられます。

パーキンソン病は脳の中の運動をつかさどる部分の細胞が減ってしまい、ドーパミンという神経伝達物質がうまく作れなくなってしまい生じる病気です。震えや筋肉のこわばり、スムーズに動けないなどの症状が特徴的ですね。ゆっくり進行してきますが、良い薬もたくさん出ています。

病状に合わせて、適切な薬を選択してもらい服用すれば、日常生活も快適に過ごせるはずです。担当のお医者様とご相談しながら治療を進めてくださいね。

花粉症の注射があると聞きましたが、副作用も 危険と聞きました。どうなんでしょうか?

花粉症に対して、症状がひどい場合、ステロイドの注射を行います。 しかし、作用時間の長いステロイドであるため、決してお勧めするものではありません。副作用など理解したうえで検討をお勧めします。

アカシクリニック
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