院長の未来への日記
認知症と運転
作成日 2019年5月30日(木曜)12:50
最近高齢者の交通事故がテレビでよく報道されている。
僕自身も仕事柄、公安からの認知症診断の書類をもらい診断をしている。
しかし、多くの方が、自分は認知症では無い、自分はいたって正常だと言い張るのが常である。
認知機能低下の一つの症状としては、怒りやすい、キレやすいというのもあるだろう。
キレやすいという話で言えば、先日往診に行った時の話。
小さなT字路で、細い方から出ようとしたら、向こうから軽自動車が突っ込んで入ってきた。
下がるには距離があったし、大きめに回ってその車の右側に出た方が良いと咄嗟に考えた私。
グイグイ入ってこようとするので、やむなく急いで行動した。
そうしたら、75歳過ぎくらいの男性が、いきなり窓を開けて、ウインカーぐらい出せと怒鳴ってきた。
「ウヒョー!そちらさんが周りも気にせず突っ込んでくるから、出す余裕もないでしょ!」というのが僕の意見。
でも、ウインカー出せなかったので、すみませんと謝罪した。
でも、よくよく考えると、あのおじいさんは認知機能低下が出ているんだと思い、放置してはいけなかったなと
反省した。でも、そんなこと言ったら火に油だったよな・・。
家族に任せるしかないですね、そういう場合は。
自分は大丈夫と思っていること自体が危険信号ですからね。
本日の教訓:車は武器。