院長の未来への日記
勤務時間
作成日 2016年12月03日(土曜)07:55
最近、ブラック企業、労働時間が長いなんていう記事が
良く出ている。
我々の世界でも、15年くらい前に、どこかの大学の研修医が自殺してしまった
とかで、労働時間の話が出始めていた。
そこで出た厚生省の指針は、17時になったら研修医は帰すことだった。
みんな疑問という感じだった。
だって、1日の仕事をこなすのには17時なんか終わらないでしょ?って感じだからだ。
朝6時前に行って、回診して、カルテチェック、カルテ書きをして、点滴回って、
手術に入って、夕方。また回診して、データチェックして帰るというスケジュール。
どうやって17時に帰るの?
でも、決まりは決まりだった。
手術中、まさに出血している時、重要な場面だ!
ペアン!そこ結んで!血圧は?インを増やせ!
輸血!なんて、まさにテレビで見るうような手術風景。
緊張が走る。
術者も助手も、そして看護師もみんなだ。
そんな時、後ろから、「先生、17時になったので帰りまーす!」という声。
もう、返事もできないっすよね。
これどう思います?
こんな責任感のない医者に診てもらいたいと思いますか?
世の中、変わってしまったなあ・・・。
勤務医が忙しいから、皆辞めてしまうという話がある。
これは、真っ赤なウソ。
お役人が勝手に机上のなんとかで、話しているだけなんですよ。
この話は次回。
本日の教訓:働け!一生懸命働け。
自分が見えるまで働け!