院長の未来への日記
教育
作成日 2015年5月15日(金曜)07:42
クリニックで毎月購入している”サライ”という雑誌の冒頭に
有職美容師の南さんの記事があった。
18歳で弟子入りし、何も教えてくれない中、見よう見まねで、またきつく叱られ
10年頑張って、やっと自身も付いてきた。でも、そこで天狗になるなと諭されと
ある。
僕らの医者の社会。
初めての手術をするとき、僕らは手術手技の本を読んで何度も何度も頭の中でシュミレーションをする。
筋肉一つ一つの名前を全て覚え、確認して、ここを切ったら、次にこれが出てきて、その後
こうしてああしてと全てを完璧になるまで覚えこませる。
上の先生に付いてもらうが、どんどんと質問の嵐。
手術中は手は清潔区域なので、できないと蹴りを食らう。しまいには、「どけ!」と言われ
手術を下ろされてしまう。これが一番きつい。
信用を失うと、今度手術が回ってくるのは、本当にいつになるかわからない。
皆必死。
今のご時世、古いと言われることかもしれない。でも、これって当たり前?とも思える。
勉強もせず、準備もしてこないのに1から10まで教えないと、ここでは何も教えてくれないという人もいるし、
ここはこうしたほうがいいのにと注意をしただけで、いじめられたなどととる人もいるし、
あげくのはてにはもう自信を失いましたので辞めます。
今の日本の社会に多いパターン。
本屋に行くと、部下の教育方法とかが書いた本がたくさんあるけど、どれも可愛がりで育てましょうが今の流行り。
アメリカやヨーロッパの社会では、叱られるか、相手にされないかのどちらかですよね。
この日本社会の大きな勘違い。どこに行ってしまうんだろう???
本日の教訓:逃げ出すのは簡単。
切れて、辞めればいいだけだから。
そこで自分を見つけると、次が出てくる。