院長物語ブログ

院長の未来への日記

教育

クリニックで毎月購入している”サライ”という雑誌の冒頭に

有職美容師の南さんの記事があった。

18歳で弟子入りし、何も教えてくれない中、見よう見まねで、またきつく叱られ

10年頑張って、やっと自身も付いてきた。でも、そこで天狗になるなと諭されと

ある。

僕らの医者の社会。

初めての手術をするとき、僕らは手術手技の本を読んで何度も何度も頭の中でシュミレーションをする。

筋肉一つ一つの名前を全て覚え、確認して、ここを切ったら、次にこれが出てきて、その後

こうしてああしてと全てを完璧になるまで覚えこませる。

上の先生に付いてもらうが、どんどんと質問の嵐。

手術中は手は清潔区域なので、できないと蹴りを食らう。しまいには、「どけ!」と言われ

手術を下ろされてしまう。これが一番きつい。

信用を失うと、今度手術が回ってくるのは、本当にいつになるかわからない。

皆必死。

今のご時世、古いと言われることかもしれない。でも、これって当たり前?とも思える。

 

勉強もせず、準備もしてこないのに1から10まで教えないと、ここでは何も教えてくれないという人もいるし、

ここはこうしたほうがいいのにと注意をしただけで、いじめられたなどととる人もいるし、

あげくのはてにはもう自信を失いましたので辞めます。

今の日本の社会に多いパターン。

本屋に行くと、部下の教育方法とかが書いた本がたくさんあるけど、どれも可愛がりで育てましょうが今の流行り。

アメリカやヨーロッパの社会では、叱られるか、相手にされないかのどちらかですよね。

 

この日本社会の大きな勘違い。どこに行ってしまうんだろう???

 

本日の教訓:逃げ出すのは簡単。

      切れて、辞めればいいだけだから。

      そこで自分を見つけると、次が出てくる。

 

アカシクリニック
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