機能性頭痛

頭痛

頭痛頭痛という2文字は、簡単そうで大変奥が深いものです。

悩んでいる方もたくさんいらっしゃると思います。
特に厄介なのは、原因がはっきりせず、治りにくいものですね。

頭痛は、あまり心配がないものもあれば、脳の異常が原因で命にかかわるものまであります。

では頭痛を、大別してみましょう。

でも、これに当てはまらないものも沢山あります。

                  困った時は聞いてくださいね。

 

機能性頭痛

緊張型頭痛 (きんちょうがたずつう)

頭や首周りの筋肉のコリや緊張から起こる

片頭痛 (へんずつう)

主に女性に多い、ズキズキした頭痛

群発頭痛 (ぐんぱつずつう)

主に男性に多い、ズキズキした頭痛

症候性頭痛(何らかの原因がある頭痛)

・頭の外傷による頭痛
・脳血管・髄膜の障害による頭痛(くも膜下出血、髄膜炎など)
・脳の疾患による頭痛(脳腫瘍など)
・原因物質が関係する頭痛(一酸化炭素中毒、二日酔いなど)
・感染症による頭痛(カゼなど)
・その他、目や耳、鼻などの病気による頭痛

>> 症候性頭痛の詳細についてはコチラ

頭痛の大半が機能性頭痛

脳腫瘍くも膜下出血くも膜下出血や脳腫瘍など、頭蓋内の重大な病気が原因の頭痛を「症候性頭痛」と呼び、生命にかかわる可能性があるため、医療機関への受診を必要とします。
これに対して、頭蓋内に異常がない頭痛を「機能性頭痛」と言い、慢性頭痛とも呼ばれ、発生頻度も高く、日本に3,000万人程度いるだろうと推定されています。

機能性頭痛の代表は「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」の3つあります。
いずれの頭痛も、ときどき寝込んでしまうほど辛い症状の人もいれば、日常生活に支障がほとんどない人もいて、痛みの程度はさまざまです。

 

慢性頭痛(機能性頭痛)の種類

緊張型頭痛

特徴

緊張型頭痛は慢性頭痛の7~8割を占め、精神的なストレスや姿勢、疲労などによって首から肩の筋肉が緊張し起こります。

年齢的には、若い世代より中高年に起こることが多いです。頭を鉢巻で締めつけられているような痛みが特徴です。

 

症状

後頭部を中心に、側頭部や首筋にかけて痛みます。いつとはなしにジワジワと痛くなり、だらだらと続く痛みで、頭痛とともに肩や首筋のコリを伴うこともあります。

また、筋肉の緊張が目の奥にまで影響し、目の疲れやめまいが生じることもあります。
夕方に痛みが起きたり強まったりするのも特徴です。これは、仕事などによる精神的・身体的ストレスが蓄積されることが原因だと考えられます。肩から背中にかけての僧帽筋が緊張し、それが頭の後頭筋や側頭筋にも伝わります。

対処法・治療法

緊張型頭痛の治療では、日常生活でできるだけ肩こりを起こさないようにすることが基本です。
デスクワークの際に肩や首に負担のかからない姿勢をとるように心がけることが大切です。長時間同じ姿勢をとらないようにし、1時間に1回程度を目安に、ストレッチなどで筋肉をほぐすようにするとよいでしょう。


日々の生活の中で、精神的なストレスを解消することも重要です。原因となっている問題を具体的に把握するだけでも、精神的ストレスはかなり改善されます。

日常生活の改善でなかなか頭痛が治らない場合には、筋肉の緊張をやわらげる「筋弛緩薬」や「抗不安薬」を医師の指示に従って使用するとよいです。

 

 

片頭痛

特徴

片頭痛は、何らかの原因で頭蓋内外の血管が拡張することにより、血管を取り巻く神経が刺激されるために起こる頭痛です。

なぜ血管が拡張するのか、その原因は不明です。

比較的若い年代に多く、また女性に多いのが特徴です。

特徴
症状

症状としては、脈に合わせて「ズキン ズキン」と激しく痛みます。徐々に痛み出すのではなく急に激しい痛みに襲われることも緊張型頭痛との違いです。片頭痛といっても頭の片側だけが痛むとは限らず、両側が痛むこともよくあります。

数時間から2~3日続く痛みが、1ヵ月に数回繰り返されるのが特徴で、発作の前に気分や体調の変化、目のちらつきなどが起こることがあります。また、吐き気や嘔吐を伴ったり、音や光に敏感になることもあります。

片頭痛は、動脈を収縮させているセロトニンという物質が何らかの原因によって急激に減少してしまい、その結果動脈が拡張することが原因だとされています。また、脳幹から出ている三叉神経の末端から、何らかの原因によって「痛み物質」が大量に放出され、その刺激で脳の血管が拡張・炎症を起こすことが原因だという説もあります。

いずれにしてもその根本的な原因は不明です。しかし、偏頭痛を引き起す誘因はわかっています。ストレス中は血管が緊張しているために頭痛は起きないが、ストレスから解放されると血管が拡張し、頭痛が起こります。仕事から解放された週末に片頭痛が現れることが多いです。

生理の前後はホルモンが急激に変化するため片頭痛が起こりやすくなります。逆に妊娠中はホルモンが安定するため起こりにくいのです。人によってはチョコレートやワイン、チーズ、柑橘類、ナッツなどで片頭痛が起こることがあります。

対処法・治療法

痛みが軽い場合は市販の鎮痛剤の服用で痛みを抑えることができます。
痛みが本格化してからでは効きが悪くなるので、なるべく早めに(できれば予兆や前兆が現れた段階で)飲むのがコツです。

市販の鎮痛薬が効かない場合は、医療機関に受診することをお勧めします。
医療機関では、主にセロトニン作動薬(トリプタンやエルゴタミン製剤)を使います。

また、あまりにも片頭痛が頻繁にある場合は予防薬(塩酸ロメリジン)などを処方します。
 

対処法・治療法

群発頭痛

特徴

群発頭痛も血管の拡張が原因で起こると考えられています。1時間程度の激しい頭痛が1~2ヵ月の間、連日のように群発するのが特徴です。

片頭痛が女性に多いのに対して、群発頭痛は20~30代の男性に多い頭痛です。頻度が比較的まれであるため、三叉神経痛や片頭痛と勘違いされることがあります。

症状

目の奥やこめかみのあたりをえぐられるような、転げまわるほどの激しい痛みが1時間程度続き、自然におさまります。頭痛は年に1~2回、あるいは2~3年に1回程度現れ、毎日のように群発します。それが1~2ヵ月間続きますが、その時期が過ぎれば全く頭痛は起こりません。

頭痛は睡眠中に起こりやすく、明け方の痛みで目を覚ますこともあります。発作中に、頭痛のある側の目が充血する、涙が出る、鼻が詰まる、鼻汁が出るなどの症状を伴うことがありますが、片頭痛のように吐き気や嘔吐はあまりみられません。

対処法・治療法

群発頭痛の発作時の対応としては、酸素吸入を行ったりセロトニン作動薬(トリプタン)を使ったりします。(どちらも医師の処方が必要となります。)

酸素吸入は、100%の酸素を15分間吸入するというものです。群発頭痛は夜中に起こることが多いため、酸素ボンベをレンタルし使用します。

また、エルゴタミン製剤の服用は、睡眠中に起こる発作の予防に効果があります。

 

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